全量検品・抜き取り検品・AQLの特徴
インライン検品のように座標を1つ1つ登録する必要はなく、SKUごとに纏った不良データを定期的に登録していく方法です。
従来のように紙に記入し、計算機で計算をして表に書き写すという作業から開放され、スマホ入力のみでEXCELデータのダウンロードまでが可能です。
品番の選択
- グループ詳細画面の品番一覧から該当の品番をタップして選択します。
※品番を長押しすると品番の編集や複製が可能です(スーパーユーザのみ) - 品番をタップすると、その品番に設定された検品種別が選択可能となります。今回は「全量検品」を選択します。
検品レポートの設定
※「全量検品」「抜き取り検品」と「AQL」では画面が若干異なります
・①で初回検品か再検品の選択ができます。検品レポート集計の絞り込みの条件としても使われます。
・②のレポートタグを設定することで細分化した検品レポートを作成することが可能です。
例えば、日々の先行検品の結果をタグ番号1、その後の通常検品をタグ番号2とすることで、日々の先行検品結果を個別に抽出できたり、午前・午後のタグ番号を分け半日分のデータ集計を行い工場へのフィードバックに活用する。その他、インライン検品でFQCの個人別にタグ番号を振り、評価・指導を行なうなど、現場の改善に繋がる様々な活用方法が考えられます。
・③では検品員数を001〜999の範囲で指定できます。
・④検品実施日を指定してください。品番を作成する際に指定した検品開始日以降〜当日までの範囲で指定が可能で、検品開始日以前や未来を指定することはできません。
・⑤では業務開始時刻と終了時刻を指定できます。
※Ver 0.0.14時点では特に指定する意味はありません
※以下は「AQL」のみ以下項目が追加されます
※①で「AQL %」を選択した場合は2つの項目の指定が必要です。既に同じ日付の同じレポート番号の「Table Inspection」データが存在する場合は「AQL %」を選択することはできませんのでご注意ください。
・②は検品枚数に対する不良率で、ここで指定した不良率を上回る場合は不合格となります。
・③は軽不良を重不良と換算する場合の値です。例えば0.2と指定した場合、軽不良1つを重不良0.2と換算します。値は切り下げとなるので0.2で指定した軽不良が4つ発生した場合でも重不良0と同意となり、軽不良が5つになった段階で重不良1とカウントされます。
※①で「Table Inspection」を選択した場合は5つの項目の指定が必要です。既に同じ日付の同じレポート番号の「AQL %」データが存在する場合は「Table Inspection」を選択することはできませんのでご注意ください。
・②検査水準は、ロットサイズと抜取のサンプルサイズ(検品数)の関係を決定するために必要な水準であり、抜取検査を行う上であらかじめ設定しておくことが求められます。
「S1 ~ S4」の特別検査水準と「Ⅰ ~ Ⅲ」の通常検査水準の7レベルから選択してください。ここで指定する値と③で指定する出荷数からサンプルサイズ(検品数)が決定されます。
・③出荷数を2〜99,999,999の範囲で入力してください。この値と②で指定した「AQL Inspection Level」でサンプルサイズ(検品数)が決定されます。
・④は検査の厳しさの設定です。3段階から指定できます。
STRICT:対応するなみ検査よりもきびしい合否判定基準をもつ抜取検査方式を使用する検査を行う場合
NORMAL:ロットの工程平均がAQLより良い場合に生産者に高い合格の確率を保証するようにした抜取検査方式を使用する検査を行う場合
TOLERANCE:対応するなみ検査よりは小さいサンプルサイズをもつ抜取検査方式を使用する検査を行う場合
・⑤「②検査水準」「③出荷数」「④検査の厳しさ」と、ここで指定するAQLの値により抜取表から抜取数と合格判定数が決定します。
・⑥は軽不良を重不良と換算する場合の値です。例えば0.2と指定した場合、軽不良1つを重不良0.2と換算します。値は切り下げとなるので0.2で指定した軽不良が4つ発生した場合でも重不良0と同意となり、軽不良が5つになった段階で重不良1とカウントされます。
例)
「②検査水準」を「通常検査水準Ⅱ(青枠)」に指定し、「③出荷数」が「2,000(橙枠)」の場合、表の交わり部分のサンプル文字「K」が選択されます。
サンプル文字「K(緑枠)」の状態で、「⑤合格品質限界(AQL)」に「1.5(赤枠)」を選択し「④なみ検査」を行う場合、不良数5までは合格となり不良数6で不合格となります。
JISZ9015-1 AQL指標型抜取検査 抜取検査表(EXCEL)
検品画面説明
・①は現在の検品種別を表示しています。
・②は現在の品番が登録されているグループ名を表示しています。
・③は検品レポート設定で指定した検品実施日を表示しています。
・④は検品レポート設定で指定したレポートタグ番号を表示しています。
・⑤は検品レポート設定で指定した初回・再検品のどちらかを表示しています。
・⑥は不良データ登録ボタンで、現在の合計不良数が表示されます。
・⑦は良品数登録ボタンで、現在の合計良品数が表示されます。
・⑧は生産数登録ボタンで、現在の合計生産数が表示されています。生産数はオプション項目ですが、入力することで不良数低減と生産数向上の推移をグラフで見ることが可能となりますので入力することをお勧めします。
・⑨をタップすると「検品レポート設定」画面に戻ります。
・⑩は現在の検品品番を表示しています。
・⑪から検品するSKUを選択することができます。
検品データ入力
- 検品画面の⑥をタップし不良数を登録します。
- 「Enter Quantity」欄をタップすると画面下に数値入力ボタンが表示されるので、不良枚数を入力し、「Done」をタップしてください。
- 不良項目番号を直接入力するか、一覧から不良項目を選択してください。
- 最後に画面最下部の「チェック」ボタンをタップしてください。インライン検品と異なり、この時点でサーバへデータが送信される準備が行われます。
不良画像撮影
保存できる画像数は1レポートに対して最大10枚となります。10枚を超えた画像が登録されている場合、検品レポートの公開が行われず集計も行えませんのでご注意ください。公開や集計を行いたい場合は、不要な画像が10枚以下になるまで削除を繰り返し、その後公開処理を行ってください。
- 検品画面を下方向にスライドすると、不良項目情報履歴が表示されます。
- 紐付けたい不良項目情報を探し、右側の写真アイコンをタップします。
- 写真マークをタップすると撮影モードに移動するので、写真を撮影します。
- 回転処理、お絵描きを行い、最後に「チェック」ボタンをタップすると画像が登録されます。インライン検品と異なり、この時点でサーバへデータが送信される準備が行われます。